「就活」は大学4年以降に 順守の企業には法人減税 国際交流基金理事長 小倉和夫氏 インタビュー領空侵犯

ボストンで日本の就活がどんな感じかを実感してから、この方の意見に全面的に賛成です。
以下日経新聞から引用。

――企業の新卒採用活動の現状に異議があると聞きました。

 「『就活』の過熱が日本の明日を担う人材をつぶしています。企業が採用活動を始める時期が早すぎるからです。大学3年生の秋から始まるなどと誰が決めたのでしょう。学生は3年生になるとそわそわし始め、夏には競って企業インターンシップに参加します。これでは落ちついて勉強などできません」

 ――就職協定で内定時期を決めるのはどうでしょう。

 「拘束力がない紳士協定に意味はありません。過去に何度も協定を作っては失敗してきました。そもそも新卒者を一括採用しようとするから、無理が生じるのです。特定の色に染まっていない若者を採用後に社内で教育するという発想は時代遅れです。社会経験を積んだ既卒者に、デキる人材がいるものです」

 ――企業は一括採用の方が手間がかからないのでは。

 「似たようなスーツを着て一斉にゾロゾロ歩き回らせる採用活動が、本当に効率的ですか。あれは儀式にすぎません。企業が学生を宣伝に利用しているのです。ネットを活用し、年間を通して採用すれば、むしろ手間は省けます」

 ――就職活動の過熱を防ぐアイデアがあるそうですね。

 「3年生を相手に採用活動をしない企業を対象に法人税を減税してはどうでしょう。エコカー減税と同じ発想で、ムチ(賞罰)ではなく、アメ(奨励策)で規律を生み出せるはずです。学生の勉強時間を奪わないのは立派な社会貢献です。そうした企業は優遇する価値があります」

 ――大学の側に問題はありませんか。

 「3年生の授業の出席率が悪いことを隠している教員や大学は少なくないはずです。就職の実績を競うから、勉強より就活を優先するのが当然のように、大学も学生も思ってしまいます。企業にコネがある教授が人気で、熱い議論の場であるはずのゼミは、企業めぐりの遠足になっています。大学や教員が世間に迎合してはいけません」

 ――最近は留学希望者が減っているそうですね。

 「教養課程を終えた節目が留学などで海外体験を積むのによい時期です。その3年生が目の前の就活に気持ちを奪われて、大きな世界に関心が向かない。可能性に富む若者たちが、内ごもりで小粒になってしまいます」

 ――就活早期化の流れを変える決定打は。

 「自社の採用の事情だけでなく、社会の明日を考える会社こそが良い会社です。採用活動が立派な企業を、毎年ランキングし、優良企業としてリストを日経新聞で発表すれば効果は抜群でしょう」

<聞き手から>

 ここ数年の新入社員は、皆まじめだが気骨がない。そんな企業の声を聞く。激烈な就職競争と無縁ではあるまい。大学卒業生5人のうち2人が就職していない現実にたじろぎ、従順な顔になるのだろう。自分の信念や社会への批判精神を無理やり忘れる学生も多いはず。封印した情熱は社会に出たら解き放ってほしい。

(編集委員 太田泰彦)

Advertisements

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s